p.c.c. blog

メディア運営や請負ウェブ制作などを通して得た
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こんにちは、取材&記事作成を担当している松本です。夏好きの私は、夏がほぼ終わったという事実を信じられないまま、まだうっすら残る日差しを皮膚から吸収しつつ毎日大阪シティを自転車で奔走しています。仕方がないので、腹をくくって秋を先取りし、読書を始めました。最近読んだのは、facebookのCOOであるシェリル・サンドバーグが書いた「LEAN IN」(リーン・イン)です。

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ちなみによく行くのはスタンダードブックストア心斎橋。ここを一言で説明するなら、うるさくないヴィレッジヴァンガード。大変居心地の良い、本のセレクトショップです。「SHINBIYO」等専門誌も置いているので、美容師さんもよく利用されるようです。
地下にはカフェが併設されており、購入前の本を持ち込んで読むこともできるという画期的な本屋さんです。

 

さて。社会に出てようやく1年が経ったのですが、私にとって「仕事」は今のところなくてはならないものです。私にはまだ見込みすらありませんが、社会には「子供」と「仕事」を天秤にかけなければならない分岐点に立つ女性が多数います。
彼女らに選択を迫る社会構造が私には不自然であり、また他人事ではないと常々感じていたことから、「LEAN IN」を手に取りました。

 

この本には、ビジネスシーンで浮かび上がってくる男女固有の行動パターンが、データに基づいて記されています。また、シェリルやその周囲の女性がどういう風にキャリアを積み、なおかつ家庭と両立できるよう行動してきたか、パートナーとの連携や仕事との兼ね合いについてもわかりやすく描かれます。

 

中でも印象的だったのは、「ハイディとハワード実験」。実在する企業家のプロフィールを、2つのグループに読ませるというものです。

プロフィール:「強烈な個性の持ち主で…ハイテク分野の著名な経営者にも顔が広かった。こうした幅広い人脈を活用して成功した」

これを、1つのグループにはハイディ(女性)のプロフィールとして。もう1つには、ハワード(男性)のプロフィールとして紹介します。
すると、「ハイディとハワードの能力に対して同じように敬意を払ったにもかかわらず、ハワードのほうを好ましい同僚とみなしたのである。ハイディのほうは自己主張が激しく自分勝手で『一緒に働きたくない』『自分が経営者だったら採用しない』人物とみなされた。」(p58)のだそうです。

 

つまり、女は仕事ができるというだけで、嫌われる確立が高まるということですね~。確かに、「デキる女」みたいなイメージというのはパターンがあまり多くない印象があります。私自身、「冷徹に、完璧に仕事をこなし、男勝りな性格で若干ヒステリック」みたいな女性像が浮かびかけてしまいます。

 

多くの場で、ジェンダーバイアス(性的偏見)のかかった日常会話が飛び交い、それが業務上の評価にも反映されている(であろう)日本。これが海外でも同じであること、そしてこうした事実がデータとして表示されていることが驚きでした。

 

また、「同じテーブルに着く」という章に、女性は同じ立場であっても、男性より自己主張を控え、ここぞという場でも自ら目立たない方を選ぶ傾向がある、ということが書いてありました。新入社員だったということを差し引いても、これには私も身に覚えがあったのです。

 

しかし、幸い、私の働いている(株)P.C.Cは大変自由な社風で、個々の成果に見合った評価をしてくれる、居心地のいい企業です。私が自信のなさから自ら端へ端へと縮こまってしまった時、誰かが助け舟を出してくれたことがありました。私が私の成果についてうまく主張できないときも、誰かが見ていて、フォローしてくれたりもしました。今も本当に困ったときには、皆時間を割いて私の相談に乗ってくれます。本当にこれらはありがたいことです。
最近は成果や問題を自ら主張できるようになりましたが、(主張しすぎかも)この本によって「同じテーブルに着く」重要性を再確認できました。

 

本の帯にマーク・ザッカーバーグが「この本は、とりわけ男性に読んでもらいたい。とくにより良いリーダーに、より優れたリーダーになりたい人たちにお勧めである」と記しています。
この本は、男女が互いをよりよいビジネス(または私的な)パートナーとしてうまく付き合っていくための指南書であると感じます。実際、指導的地位の男性がどれだけこの本を読んでいるのかはわかりませんが、多くの人の気づきと幸福に繋がる一冊ではないかなと思いました。

 

自分が恵まれた立場にいるからこそ、こうした現状を知り、いつか少しでも「男だから」「女だから」生まれる悩みから誰かを解放できる存在になりたい、と気持ちを新たにしました。ただ、この本が出版されたのは昨年です。出版自体は大きな歩みであり、素晴らしい本なのですが、「もっと早く出てもおかしくない」とも感じました。ジェンダー関連の歩みは、やはり遅いですね。

少々、かたい記事になってしまいました。皆様も秋の夜長、読書や映画など、カルチャーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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シェリルとの記念撮影に試行錯誤していたら取締役っぽい何かが写りこんでしまいました。

良い本探しはスタンダードブックストアで。良い美容室探しはベストサロンレポートで!よろしくおねがいします。

 

株式会社p.c.c.

フロントエンドの下請け・請負制作をはじめ、多数のウェブコンテンツを自社で企画・制作・運営している会社です。企業の外部ウェブ担当として顧問契約も行っています。